寒くなってくると増えるのがバッテリー上がり。本格的に寒くなる前に愛車のバッテリーを点検しておくのをおすすめします。
でも、バッテリー上がり以外でもエンジンがかからなくなることはあるのです。
焦ってるときにやりがちなこともありますので知識として知っておいて損はないです。
【目次】
1.キーレス(リモコン)の電池が弱い
2.ブレーキを踏まずにエンジンを掛けようとしている
3.クラッチを踏まずにエンジンを掛けようとしている(MT)
4.シフトレバーがPとNのレンジ以外に入っている
5.ガス欠
番外.オルタネーターの故障、ドラレコの取付不良
1.キーレス(リモコン)の電池が弱い
プッシュスタート式の車のキーレスは微弱な電波を常に出し続けていて、車はその電波を車内で受信すると車内にドライバーがいると判断します。その状態でプッシュスタートのボタンが押下されると、車はエンジンをかける信号を発信します。
この微弱な電波が電池が弱くなると車が受信できるほど強くなくなるためエンジンがかからなくなります。
この状態ならエンジンをかけられる可能性があります。
やり方はメーカーによって若干違いますが、基本的にはキーレス本体をプッシュスタートボタンに押し当ててキーレスでプッシュスタートボタンを押下する。
ちなみに、この状態でもキーレスのボタン操作によるドア開閉は問題なく動くことが多いです。理由はボタン操作による開閉信号は垂れ流しの電波よりずっと強いためです。
このトラブルはキーレスの定期的な電池交換(1~2年ごと、費用は約300円)で防ぐことができます。
2.ブレーキを踏まずにエンジンを掛けようとしている
これは焦ってるときにやりがちです。ほとんどの現代の車はブレーキを踏んた状態でないとエンジンがかからない仕様になっています。
「エンジンがかからなかった」と相談に来られる方で、車に全く問題が見られない方はこれが原因じゃないかと想像しています。
ちなみに昔の車はブレーキを踏まなくてもエンジンはかかります。
3.クラッチを踏まずにエンジンを掛けようとしている(MT)
これはマニュアル車に乗らない方は知らないかも。ほとんどの現代のマニュアル車はクラッチを踏んた状態でないとエンジンがかからない仕様になっています。
理由はオートマチック車にあるPレンジがないので、ギアを入れたままエンジンを掛けると車が走り出してしまうためです。
ちなみに昔の車はクラッチを踏まなくてもセルがまわり車が動きます。
これを利用して、私の世代は教習所で「踏切で立ち往生したら、マニュアル車はローギアに入れてセルを回して脱出しなさい」と教えられたものですが、現代の車ではできなくなりました。
4.シフトレバーがPとNのレンジ以外に入っている
上記と同じ理由で、エンジンを掛けたとたんにい動きださないようPとNレンジ以外ではエンジンがかかりません。逆にエンジンを切るのはDレンジなどでも可能なので再始動時にDレンジに入ったままだとエンジンがかかりません。
私自身がナビの取付作業中、シフトが邪魔で下げておいたことを忘れて「エンジンがかからない?」これ、たまにやります。(笑)
5.ガス欠
ガソリン警告灯がいつ見ても点いている、こんな方が確実に一定数います。
実は、燃料計の動きは非常に緩慢に作られていますので過信は禁物です。
仮に少しは入っていたとしても駐車場所の傾斜具合によっては燃料を吸い上げられないこともあるでしょう。万が一の災害時にも助かります、ある程度はいつも燃料を入れておきたいものですね。
余談ですが、冬場の冷却水交換で預かった車のガソリン警告灯が点灯していたときはガソリンをちょっと足しました(笑)
番外.オルタネーターの故障、ドラレコの取付不良
バッテリーは先日交換したのに、またバッテリー上がり…
こんな時はオルタネーター(発電機)が壊れているのかもしれません。一般人の手に余る内容なので素直に自動車整備士に相談して下さい。
また、似たような事象で直近に駐車監視付きのドライブレコーダーを取り付けた方はそちらの施工不良も考えられますので、取り付け店で点検を受けてみて下さい。
幸い自分が施工した車ではなかったですが、見えない場所で電源ケーブルの被覆が鋭利な車の鉄板で引き裂かれてアース落ちしている車を何回か見たことがあります。
番外以外は一般の方でも知識さえあれば対処できることです。この知識が役に立たないことを願っているのですが、覚えておくと役に立つかもしれませんよ。
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